今年度の大学祭は両日ともにあいにくの曇り空と雨模様でしたが、留学生は様々な企画に挑戦をしたり体験をしながら、笑顔があふれる楽しい週末となりました。
大学祭1日目の6月25日（土）、国際交流センターでは、大学祭に併せて留学生を対象に生け花教室を開催し、12名が挑戦しました。日本の伝統文化である華道について華道教室を主宰されている西野先生から説明を受けた後、実演による生け花の基本を教えていただき、その後は４～５種類のお花セットを使って各自が花器に生けました。先生にアドバイスをいただいたり、手直しを受けながら30分前後で各自の作品が出来上がりました。参加者全員による投票により、最優秀賞にはモンゴル科学技術大学から研修のために来日していたウルチバイヤ(Ulzibayar Vandandoo)さんの美しい作品が選ばれました。出来上がった生け花の作品は、学長室、図書館、お茶会の会場などに飾り、大学祭に花を添えました。

今年の模擬店では台湾、中国、モンゴルの3国による留学生の出店がありました。台湾人留学生は、タピオカミルクティー、タピオカ紅茶と家庭料理であるローバーブンを販売しました。台湾からの留学生ライ・ジュンイーさんは「準備が大変だったけど、食べたお客さんが美味しいと言ってくれてとっても嬉しかった」と話していました。中国のお店では、焼き餃子と茶葉蛋という醤油味の煮卵を販売しました。茶葉蛋は1日目で完売してしまうほどの人気でした。モンゴル人の留学生は、揚餃子に似た食べ物でキャベツがたっぷり入ったホーショールをはじめとして、細長いドーナツのようなグレメル、羊肉と野菜の串焼きのシュルログといった伝統料理とモンゴルの紅茶を販売しました。あっという間に売り切れたようで、模擬店コンクールで1位入賞に輝きました。模擬店のテント内ではモンゴルの紹介ポスターの展示と伝統的なおもちゃで遊べるコーナーがあり、モンゴルの紅茶を飲みながら楽しんでいるお客さん達で盛り上がっていました。また国際交流サークルのOFICでは餃子ピザとフラッペとを販売し、模擬店コンクールの3位に入賞をしました。

今年も北見藤女子高等学校茶道部のご協力を得て、国際交流お茶会を開催しました。留学生だけではなく、日本人学生や一般の方々にも楽しんでいただけるように毎年大学祭で実施しています。この4月にできたばかりの北見工業大学茶道サークルのメンバーも特別参加をしながらのお茶会は、両日で100名を超えるたくさんの方々にお越しいただきました。北見藤女子高等学校茶道部の皆さん、どうもありがとうございました。

6月26日（日）の大学祭2日目は、留学生を対象とした着物体験が実施され、留学生１８名が着物に袖を通しました。振袖を着た中国の留学生リン・ユウトンさんは「帯をぐるぐる巻くのにびっくりした。着物がとても綺麗で、着ていてとても楽しかった」と感動していました。ポーランドの留学生パベウ・レムパさんは「自分の着物が欲しくなった」と話していました。ほぼ全員が生まれて初めての着物体験となり、たくさんの写真を撮っていました。

2日間の大学祭開催中、生け花、お茶、着付け等、たくさんの方々のご協力とご支援を賜りました。皆さまのおかげで今年も楽しく素晴らしい交流をすることができました。ご協力いただきました皆様に心より感謝を申し上げます。本当にどうもありがとうございました。