北見工業大学

国際交流センター

第5回国際大学生雪像彫刻大会に参加しました(1月3日~1月7日)

1月4日から1月7日まで本学の国際交流締結校であるハルビン工程大学(中国)で開催された第5回国際大学生雪像彫刻大会に学生3名、引率者1名で参加しました。
この大会に本学は第1回大会から第3回大会まで参加しておりましたが、昨年度は参加していないため、今回で4回目の参加になります。

大会が開催された中国のハルビンは、中国で最も北部に位置する黒竜江省の州都です。
一年間で最も寒い1月の平均気温はマイナス19度と中国の東北地方でも特に冷え込む地域です。
地元の方のお話では、今年の冬は特に冷え込みが厳しく、大会期間中は毎日マイナス30度の日が続きました。

DSC_2555DSC_2584DSC_2596

今大会には、タイ、マレーシア、ロシア、アメリカ、イギリス、台湾からのチームと中国各地の大学からのチームをあわせて53大学が参加していました。

今回の私達のテーマは「小熊」です。鮭を銜えた木彫りの熊をイメージしたデザインです。
雪像は3m×3m×3.5mの雪の直方体を大きなノミやヤスリで削り出していきます。
私達のデザインは横長なため、初日に上部の雪を切り崩して半日の作業が終了しました。

DSC_2628DSC_2631DSC_2633

大会期間中には、大会主催者側がハルビン氷雪祭りへのツアーを組んでくれたので、私達も参加しました。ハルビン氷雪祭りはとても有名なお祭りです。
ハルビンへの観光客は1月が最も多く、そのほとんどがこのお祭りを見に来ているとの話もあります。
会場に到着すると、大規模な氷の建造物が建物内部からカラフルなライトで照らされ、とても幻想的な世界でした。
ただ、そこはマイナス30度。歩き回り、踊り、体を温めながら会場を一回りしました。

DSC_2656DSC_2709DSC_2718

雪像作りは予定通り順調に進みました。
しかし、真冬の屋外での作業はとても厳しく、朝、靴下に付けたホッカイロが切れる午後4時頃には足が冷たく、耐えられなくなり作業を終了する毎日でした。
私達よりもデザインが複雑なチームは時間が足りないため、投光器をつけながら午後10時過ぎまで作業を続けていました。
その情熱に感心するとともに、体は大丈夫なのか?と心配になってきました。

DSC_2752DSC_2753DSC_2805

最終日、私達の作品は完成しました。
練習よりもはるかに素晴らしい物が出来上がり、皆満足でした。他のチームも完成していたので、見学に行くと、学生が作ったものとは思えない素晴らしい作品がたくさんありました。
大学関係者に聞くと、大会のレベルが年々上昇しているとのことでした。

DSC_2842DSC_2854DSC_2860

閉幕式が始まり、様々な賞の受賞校が呼ばれましたが、私達はなかなか呼ばれませんでした。
他のチームから比べると、私達の作品はシンプルだったので受賞は難しいと思っていました。
しかし、驚いたことに、その後の発表で3等賞(銅賞)を受賞し、全員で壇上に上がり、トロフィーと賞状を受け取りました。
努力が報われたことに感激し、私達の中で最高の結果になりました。

DSC_2899DSC_2901DSC_2909

今回は、私達のチームを大会期間中ずっとサポートしてくれたボランティア学生にも大変恵まれました。
二人のボランティア学生は本当に親切で、私達は彼らに甘えてばかりでした。
今回一緒に参加してくれた日本人学生は、ボランティア学生との触れあいを通じて、中国が好きになってくれたと思います。
また、ボランティア学生の二人も日本のことを少しは理解してくれたのではないでしょうか。
日中両国の学生にとって、今回の経験が今後の成長の糧になることを期待します。

DSC_2835

[研究協力課 2016/04/11 更新]

« 前のページに戻る