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未利用エネルギー研究センター・八久保晶弘准教授が2011年度日本雪氷学会論文賞を受賞

(未利用エネルギー研究センター)

 このたび、本学未利用エネルギー研究センター准教授の八久保晶弘先生が、社団法人日本雪氷学会より2011年度論文賞(学会賞)を受賞されました。

 日本雪氷学会は、雪氷学についての発表・知識の交換・情報の提供ならびに国内・国外の関係学会との協力によって、雪氷学の進歩を図り、学術の振興に寄与することを目的として設立された学会です。本学では多くの正会員が日本雪氷学会に所属し、活躍しています。論文賞は、「雪氷学の発展に貴重な貢献となる論文」の著者である正会員に与えられる学会賞です。
 今回は、八久保准教授が共著者の一人である論文「しもざらめ雪・あられ・降雪結晶からなる弱層のせん断強度変化の観測」が論文賞に選出されました。この研究は、表層雪崩の滑り層の原因として知られる弱層について、特にしもざらめ雪に着目し、野外観測においてその気象学的生成条件を明らかにし、形成後のせん断強度変化を合わせて調べたものです。

 積雪中には力学的に弱い層(弱層)が存在します。斜面で弱層が破壊されると表層雪崩を引き起こすため、弱層の形成条件についてこれまで多くの研究がなされてきました。一方で、弱層は積雪中に埋没すると強度が増加していきます。その増加速度や、雪質による違いについてはデータが少ないのが現状です。
 本研究では、札幌で2冬期間にわたり毎日観察された弱層の形成過程と埋没後の変態過程から、せん断強度が増加していく様子を定量的に捉えました。北海道東部では代表的な雪質であるしもざらめ雪(積雪中の温度勾配が水蒸気輸送を生じ、再結晶してできたもろい雪質)は、弱層としては比較的長期間にわたり強度の小さい状態が保持されることもわかりました。八久保准教授は積雪断面観測と気象観測を担当し、主著者の海原拓哉氏が実施した弱層のせん断強度観測データの解釈を強力にサポートしました。これらの知見は、表層雪崩予測モデルの基礎であり、近い将来における雪崩予報・注意報の実現を促す成果と言えます。したがって、今後の雪氷学の発展に貢献した研究として日本雪氷学会に認められ、受賞に至ったものです。

受賞論文:海原拓哉・八久保晶弘・尾関俊浩・西村浩一・秋田谷英次
「しもざらめ雪・あられ・降雪結晶からなる弱層のせん断強度変化の観測」、雪氷、 73(2)、133-142.

◆未利用エネルギー研究センター:http://www-ner.office.kitami-it.ac.jp/


授賞式にて、共著者全員での記念写真

[総務課 2016/04/11 更新]

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