教員の紹介

研究者情報
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学位
工学博士(北海道大学)
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担当授業科目
コミュニケーションリテラシI,ロボットインフォマティクス,情報デザイン・コミュニケーション総合工学II
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専門分野
制御理論、制御系設計論、人間・ロボット情報学
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研究テーマ
ロバスト制御,制御系設計,計算機支援制御,人間・ロボット系設計
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研究内容キーワード
ロバスト性,コンピュータ・コントロール,ヒューマンロボットインタラクション
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所属学会
計測自動制御学会,システム制御情報学会,米国IEEE,電子情報通信学会,日本ロボット学会,人工知能学会,日本工学教育協会
研究室の概要
工学は理学と異なり、自然界に存在しない新しい世界を創ることが目的です。本研究室では新しい世界として、「人工物をコンピュータによって思い通りに動かすための体系的方法論である制御系設計論」を考案します。
さらに“設計”という方法論によって人工物に知恵と命を与え、最も高度な生物と人工物の組み合わせである人とロボットの共生により、心豊かな社会を築くことをめざします。
具体的な研究テーマは以下の通りです。
・線形制御系設計の体系化とその実システムへの応用
・ロバスト制御系設計論の開発とその実システムへの応用
・人・ロボット共生システムの設計論
研究室の研究テーマ
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線形制御系設計の体系化
人工物を人の思い通りに動かすためには人の代わりに人工物(制御対象)に適切な指令を出すコンピュータ(制御器)が必要です。このとき線形制御器によって線形制御対象はどこまで自由に動かせるのか?という根本的な問に答え、全体像を表現した上で、様々な目的を達成する制御器を求める方法論を構築しています。またこれらの数理的結果を適切に計算機に実装するため、設計やシミュレーションを支援する制御系設計環境を開発しています。
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ロバスト制御系設計論とその実システムへの応用
テーマ1において制御器の導出のためには制御対象の情報が必要です。しかし現実には制御対象について完全に知ることはできません。実用上、対象に関して大まかな知識しかない場合でも、目的を達成する制御器を求めることが望まれます。このような制御器を ロバスト(頑健な)制御器と呼びます。実環境で正しく動くロバスト制御器を導出し、実際の制御系を構成、稼働して性能を検証します。
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人・ロボット共生システムの設計論
テーマ1と2は何れも人工物である制御対象とコンピュータの組み合わせによる可能性を考えました。ここでは、人間の意図をより直接反映できるシステムとして、人とロボットの組み合わせを考え、どのような課題と新しい可能性があるのか?を制御系設計のアイディアも利用して考察します。また人とロボットの相互作用システムを試作して検討します。