12月3日（水）に「日本事情（2014年度後期・末繁担当）」の授業において、本学の協定校である江原大学（韓国）と第2回目のオンライン学習交 流（telecollaboration）を実施しました。今回の内容は、「ビブリオバトル（知的書評合戦）」で、両大学それぞれ2名の代表者が、 Skypeを用いて日本語で紹介したい本のプレゼンテーションを行い、質疑応答による意見交換を通して理解を深めました。

本学からは、短期留学生の王萌さんが中国の絵本『アリ・永遠駅』について、李恬闊さんが日本の小説『容疑者Xの献身』について発表しまし た。2人共、初めて聞く人にも分かりやすいよう、写真やイラストなどを用いながら工夫して発表を行っていました。江原大学からは、パン・ジュンヒョクさん がベストセラーになった『金持ち父さん貧乏父さん』について、チョン・ハンナさんがアメリカのホテル業界を描いた『私は怒り調節できないホテリアーで す。』について発表を行いました。日本語学科の4年生ということもあり、その日本語の流暢さに、本学の留学生および日本人学生から感嘆の声が上がっていま した。チョン・ハンナさんが紹介した本は、本学の学生には馴染みがなかったようで、「その本に書いてあるようなことが韓国のホテルでもありますか」など質 問が飛び交っていました。

最後に、参加した江原大学の学生11名および本学の留学生5名・日本人学生4名による投票を行った結果、李恬闊さんの『容疑者Xの献身』が 見事チャンプ本（優勝本）に輝きました。「発表を聞いて本を読みたくなった」という意見が多数寄せられ、本学の留学生にとっては大きな自信となったことと 思います。また、今回のオンライン学習交流がきっかけで、協定校に興味を持ったという意見も聞かれたため、協定校について知る良い機会となったと思いま す。

投稿者：末繁美和（国際交流センター・特任講師）