1. 北見工業大学

  2. 自然と調和するテクノロジーの発展を目指して

国立大学法人 北見工業大学〒090-8507 北海道北見市公園町165番地

大学概要

ホーム >  大学概要 >  学長メッセージ >  告辞・挨拶等

北見工業大学について
機構・センター等
刊行物
情報公開
研究・社会連携
留学・国際交流

告辞・挨拶等

平成30年度入学式告辞(2018年4月5日)

201704nyugaku

 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。 
 北見工業大学の教職員を代表いたしまして、皆さんのご入学を心から歓迎いたします。 また、これまで皆さんのご成長を温かく見守ってこられたご家族の皆様にも、心からお祝い申しあげます。  

 また本日はご多用にもかかわらず、北見市市長の辻様、大学後援会会長の永田様、同窓会会長の鳥越様、そして学生後援会会長の富田様にご臨席を賜り、入学式を挙行できますことに感謝申しあげます。 

 本学は、1960年に国立北見工業短期大学として、北見市をはじめ地域の大きな期待と共に開学した歴史があります。当時の入学定員はわずか80名でした。その後、1966年に四年制大学となり、大学院設置などを経て拡大と発展を遂げ、国際化を推し進めた結果、現在では2,000人を超える学生が在籍しています。今年度は、学部には14人の留学生を含む412人の新入生と13人の編入生が入学されました。また大学院には、博士前期課程に129人、後期課程には9人が入学されました。その中には6人の留学生が含まれ、総勢563人の学生諸君が入学いたしました。

 さて、皆さんは「第4次産業革命」をご存知でしょうか? 過去に歴史の授業で習った通り、第1次産業革命とはジェームス・ワットが発明した蒸気機関を基に、18世紀後半に英国から西ヨーロッパ、そして世界に拡散した生産技術の革命です。その後、石油や電力を活用した新たな大量生産技術が、19世紀末から20世紀にかけて普及したのが第2次産業革命といわれ、第3次は20世紀後半以降のコンピュータ技術による生産工程等の自動化を指しています。現在は、第3次から第4次産業革命への移行期と捉えられており、近年のICTの発展により、様々な経済活動がビッグデータ化され、それを分析・活用することで新たな経済価値を生み出し、さらにAIによって複雑な判断を伴う労働やサービスの自律的自動化が可能となりつつあります。

 この第4次産業革命は、単なる生産技術の革新だけに止まらず、個々の消費者ニーズにカスタマイズされたサービスが迅速に提供されることになり、従来人間によって行われていた労働の多くが、AIやロボットに代わると予想されています。十数年後には、日本の労働人口の約49%に相当する仕事が、AIやロボットに代替可能になるという試算もあります。このように、皆さんがこれから学ぶ工学を専門とする技術者に求められる知識・技術などの素養は、今後大きな転換期を迎えることは想像に難くありません。大学では、単に高い専門知識を学ぶだけに止まらず、広い視野と分野横断的な応用力を身につけ、自ら課題を発見し解決できる、ロジカルで力強い行動力が必要とされるでしょう。

 このような現代社会の大きな変化に柔軟に対応できる技術者を育成するため、本学は昨年4月に学士課程の改組を実施し、これまでの6学科体制を2学科に再編しました。その2つの学科が「地球環境工学科」と「地域未来デザイン工学科」です。我々が生活する現代では、人類の営みを豊かにする科学の発展が、逆に地球温暖化をはじめとする地球環境問題を深刻なものにしているとも言えます。「地球環境工学科」では、これまでの「機械」、「土木」、「電気・電子」、「情報」、「化学」、「材料」などの工学の基幹分野を基盤としながらも、それぞれ異なる分野を横断的に学べる仕組みを導入し、総合的に環境問題やエネルギー問題に取り組める応用力を身に付けることができます。

 一方、一次産業を基盤とするオホーツク地域に立地する本学としては、工学技術で一次産業を支援し、地域活性化と地域の未来に貢献することも、重要な使命となります。「地域未来デザイン工学科」では、やはり工学の基幹分野を基盤としつつ、身の回りに起こり得る様々な地域課題の解決に向けて、積極的に取り組むことができる人材を育成します。その結果、これからの技術者に求められる広い視野と分野横断的な応用力を身につけ、「地域」から「日本」、そして「世界」へと活躍できる素養を修得します。さらに、いずれの学科においても、多くのアクティブラーニング科目を用意し、自ら課題を発見し答えを導き出し、自信を持って解決できる能力を磨くことができます。

 また研究面でも、本学では地域性を活かした特色ある研究を推進しています。例えば、今年2月に開催された平昌オリンピックで見事銅メダルを獲得した、女子カーリングチームのロコ・ソラーレ北見の活躍は記憶に新しいところです。本学の卒業生がチームメンバーの1人でしたが、実は研究成果でもチームの躍進を支援してきました。カーリングは氷上のチェスといわれるほど戦術が重要な競技ですが、本学の冬季スポーツ科学研究推進センターでは、情報科学技術により開発した戦略支援システムによってチームの競技力向上に貢献してきました。その他にも、さまざまな工学分野でユニークな研究が数多く展開されています。4年生で行う卒業研究や、大学院進学後に取り組む研究活動を是非、楽しみにしながら多くの知識を修得してください。

 現在はICTを中心に技術革新や社会の構造改革が進んでいることは、今までお話しした通りです。しかし最も重要なことは、皆さんが学ぶ工学は、人類の営みを豊かにするための学問であるということです。人類の営みを豊かにするためには、広い視野でその営みを正しく理解しなくてはなりません。すなわち、工学によって人間社会に貢献するためには、人間同士のコミュニケーションが必要だということです。いくら情報技術が進歩しても、電子メールやSNSだけでは、正しく意思を伝達し、相互理解を深めることはできません。これは、受信側がどう受け止めるかを発信側が制御できないためです。人間同士の会話であれば、単に言語で意思を表現するだけでなく、語気や表情の変化を加えたり、ジェスチャーを交えたり、複合化した情報を双方向で通信し合うことで、正しい意思の伝達を可能にしています。

 将来、技術者として社会に貢献するためには、技術や知識の習得だけでなく、このコミュニケーション能力の向上が重要です。その第一歩として、是非、学生生活の中で新たな友人を作ってください。本学には、全国各地から学生諸君が入学しています。さまざまな文化を背景に育ってきた、これまで出会うことがなかった友人に出会えるチャンスがあります。より多くの友人と意見を交わしながら、皆さんの将来にそれを活かして欲しいと切に願います。

 結びになりますが、大学生活という時間は、皆さんの人生にとって非常に貴重なものになります。輝かしい未来への希望を胸に、一瞬一瞬を大切にしてください。私も学長1年生として、皆さんと共に本学を発展させる所存です。皆さんの学生生活が充実したものになりますよう祈念いたしまして、歓迎の挨拶といたします。

 

平成30年4月5日
北見工業大学長 鈴木 聡一郎

 

 

 

 

 

 

[総務課 Last updated: 2018.05.16]

PAGE TOP