北見工業大学

学生の活躍

雪氷研究大会(2016・名古屋)で本学大学院生が学生優秀発表賞ポスター発表部門にて優秀発表賞を受賞

 9月28日(水)から10月1日(土)に名古屋大学で開催された雪氷研究大会で、本学大学院社会環境工学専攻博士前期課程1年の冨樫優子さんが「学生優秀発表賞ポスター発表部門」において優秀発表賞を受賞しました。

 雪氷研究大会は国内の雪氷学関係の研究者、技術者、学生などが集まって研究成果を発表する講演会で、年に1度開催されています。その講演の中から、雪氷学の今後の発展に貢献しうる優秀な発表をした学生会員に送られる賞が学生優秀発表賞です。この賞は口頭発表部門とポスター発表部門があり、最優秀発表賞がそれぞれ1名、優秀発表賞はそれぞれ2名が選考されます。冨樫さんはポスター発表部門の優秀発表賞で選ばれました。

 この賞を受賞するのは北見工業大学の学生・大学院生では初めてです。この賞は2013年に創設されましたが、その前身の学生奨励賞(口頭発表対象)では2009年に渡邊直樹さん(当時:大学院博士前期課程1年)、2012年にNuerasimuguri Alimasiさん(当時:大学院博士後期課程3年)が受賞しています。

 今回、受賞対象となった冨樫さんの発表は「吹雪時の視程及び飛雪粒子の特徴 -2015年および2016年冬季の北見での観測結果-」(発表者:冨樫優子、亀田貴雄、菅原幸夫、石丸民之永、丸山敏介)です。この発表は、2015年冬季と2016年冬季に北見工業大学の陸上競技場に設置した飛雪粒子と視程の観測装置によって得られた吹雪時の飛雪粒子数と視程との関係を調べた研究です。風速と飛雪粒子との流速比較も行い、飛雪粒子の粒径が大きくなると空気抵抗のために飛雪粒子の流速が相対的に遅くなることも明らかにしました。

 研究指導は社会環境工学科の亀田貴雄教授が担当し、観測に必要な機材は雪氷研究推進ユニットで準備し、足りない観測機材は新潟電機株式会社からお借りして観測が実施されました。

 今年度の冬季も同様の観測を継続予定です。得られた観測データは、本学に設置の没入型VR(バーチャルリアリティ)システム(QVIC)によるVR吹雪の基礎データとして利用するとともに、吹雪災害の軽減にも役立てる予定です。

 

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受賞者7名と日本雪氷学会会長の高橋修平先生(左端)、日本雪工学会会長の沼野夏生先生(左から2番目)、
大会実行委員長の西村浩一名古屋大学教授(右端)との記念写真。冨樫さんは右から5人目。

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           冨樫さんと亀田教授               受賞したポスター

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