北見工業大学

大学からのお知らせ

新型コロナワクチン接種に由来する副反応(心筋炎・心膜炎)及び 10月19日(火)から本学で実施するワクチン接種に関するお知らせ

   北見工業大学長


 10月15日(金)、厚生労働省より、本学におけるワクチン接種において利用したモデルナ社のワクチンが、ファイザー社のワクチンに比べて、10代及び20代男性における心筋炎等の副反応の発生頻度が高いことが発表されました。報道を通じて、あるいは、報道に触れたご家族からのご連絡によりご存知かも知れません。大変ご心配のことと思います。
 また、本学で1019日(火)から実施を予定しているワクチン接種においてもモデルナ社のワクチンを利用することから、以下のとおりお知らせいたします。

 まず、今回のワクチンにおける副反応としての心筋炎は、以前から知られているものでした。そもそも、新型コロナウイルスに感染すると稀にこの心筋炎・心膜炎が生じることは知られており、国内のデータでは、
100万人当たり834人の頻度とされています。ワクチン接種により生じる心筋炎は、この稀な合併症のさらに1/100程度の頻度であり、ウイルス罹患後の心筋炎と比べると大変軽いもので、基本的には入院のうえ観察することで治癒するとされていました。

 今回明らかとなったのは、モデルナ社のワクチンにおけるこの稀な副反応の頻度がファイザー社のワクチンと比較して大変大きいという点です。それに対して、厚生労働省は、「接種の中止」ではなく、「注意喚起」と「接種ルールの変更」を決めました。これは、上述のように、今回の副反応は既知の軽いもので、依然として接種によるメリットがリスクを大きく上回ると考えられたためです。ただし、副反応が出やすいことは事実であり、接種者が不安に思われることは当然です。そこで、広く情報提供すると共に、1回目にモデルナ社のワクチンを接種した者が2回目にファイザー社のワクチンを接種可能となるようルール変更が行われました。

 公開されたデータでは、10代男性において7.8倍と発生頻度に大きな差があります。しかし、20代男性では2.7倍と差は縮小します。このデータからは、成長により副反応の頻度は減少すると考えられるため、本学接種における主体となる1824歳前後においては約3倍程度と見なせます。また、ファイザー社とモデルナ社とではそもそも接種している者の背景が異なることから、厚生労働省も「単純な比較は困難であることに注意を要する」としています。

 このことから、本学の職域接種は、予定通り実施いたしますので、接種予定者のうち
1回目接種と同様にモデルナ社のワクチン接種希望の場合は、既に周知済の日時(交換した場合には交換後)に予定どおり会場までお越し下さい。
 一方、今回の情報によりキャンセルを希望する場合、ファイザー社のワクチンへの切り替えを希望される場合は、下記のいずれかの方法で10月18日(月)18時までにお知らせ下さい。

 なお、効果が確認されている1回目接種から6週間以内にファイザー社のワクチンが接種できるかどうかは現時点では未定です。

 なお、2回目にファイザー社のワクチンを接種する交互接種が認められるのは10代及び20代の若年男性であり、女性と30代以上の男性は2回目もモデルナ社のワクチンを接種することが原則となります。

 

キャンセル又はファイザー社のワクチンへの切替を希望する場合

 10月18日(月)18時までに1から4までのいずれかで連絡してください。

  1.学務課窓口で直接連絡

  20157-26-9181に電話連絡

  3sien@desk.kitami-it.ac.jpへメール連絡
    ※メール連絡の場合は件名を「ワクチン接種変更 自身の名前」としてください。

  4.大学から送付した接種ハガキのQRコードを読み取り、「接種キャンセル登録」を利用して下さい。

 

関連情報(外部リンク)
 新型コロナワクチン接種後の心筋炎・心膜炎について:https://www.mhlw.go.jp/content/000844011.pdf

 

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