第64次南極地域観測隊員及び同行者として本学教員2名・大学院生1名の派遣が決定
本学社会環境系の舘山一孝准教授、佐藤和敏助教、博士前期課程 工学専攻 社会環境工学プログラム1年の吉田悠嗣さん(氷海環境研究室)が、令和4年11月から令和5年3月にかけて、第64次南極地域観測隊員及び同行者として派遣されることが決定しました。
(文部科学省:令和4年10月31日付け報道発表はこちら)
今回、3人は夏隊として総日数151日間(南極行動日数99日間)、南極昭和基地周辺の海氷の分布や厚さに関する現地観測と衛星観測の地上検証、最新の雲高計や日本企業により開発された国産ドローンを用いた南極圏の大気や雲の鉛直構造についての研究観測を行う予定です。
これまで本学からは、南極地域観測隊員(越冬隊員含む)として多くの教員及び学生を派遣しており、極地研究・極域研究に貢献しています。このたび派遣される3人についても、研究成果への期待と無事に帰還することを祈っています。
舘山准教授からのメッセージ
補充隊員として、急遽参加のお話を頂きました。職場の皆さんや研究室の学生さん、家族など多くの方々のご理解とご支援のお陰で参加できることになり、感謝の気持ちでいっぱいです。
南極観測は今回で4度目ですが、16年ぶりの参加のため体力面などに不安があります。同じ研究室から佐藤先生と吉田君が参加されるので心強いです。貴重な機会で得られる経験・知見を、今後の研究や講義に活かしたいと思います。
佐藤助教からのメッセージ
大学生の頃から日本の南極観測隊員として南極へ行くことを夢見てきましたが、皆様に後押しいただき今回参加することが叶い、大変感謝しております。
これまでオーストラリアの南極観測隊員として参加したことがありますので、その経験を生かして今回も良い観測・研究ができるように頑張りたいと思います。小説やドラマの世界でしか見たことのない日本の昭和基地へ行き、基地やその周辺海域で気象観測できるのが非常に楽しみです。
吉田さんからのメッセージ
小学生の時に見た国立科学博物館での南極観測隊の企画展が、南極観測隊を目指すキッカケでした。
観測隊に推薦された当初は、不安と心配が後を絶ちませんでしたが、今では期待と楽しみでいっぱいです。観測隊に推薦して頂いた先生方や僕の南極行きを応援してくれた、家族、友人にはとても感謝しています。
南極での気象観測と通して、少しでも誰かの役に立てるよう頑張りたいと思います。まだ見たことの無い景色を見に、南極へ行ってきます。
(左から)吉田さん、舘山准教授、佐藤助教 | 空港で3人の出発を見送る研究室のメンバー |