北見工業大学

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交通工学研究室の稲木万玲さんが土木学会第28回舗装工学講演会において優秀講演者賞を受賞

 8月31日(木)~9月1日(金)、北海道科学大学(札幌市)で開催された、公益社団法人 土木学会主催「第28回舗装工学講演会」において、本学大学院生の稲木万玲さん(博士前期課程 工学専攻 社会環境工学プログラム2年、主指導教員:富山和也准教授)が、優秀講演者賞を受賞しました。

 この賞は、本講演会において優れた研究発表を行った35歳未満の若手研究者・技術者に贈られるもので、稲木さんは2年連続での受賞となります。(関連記事はこちら

 今回、稲木さんは、東日本高速道路株式会社関東支社との共同研究成果として「車両乗員の生理反応に基づくストレス要因を考慮した路面変状評価」と題し、口頭発表を行いました。

 現在、日本の高速道路では、現行の管理基準以下で発生する局部的な路面変状が車両乗員の快適性低下につながるストレス要因となり、乗り心地に関して利用者からの要望が多く寄せられています。本研究は、実際の高速道路で得られた変状度合いの異なる路面データを北見工業大学のドライビングシミュレータで再現し、乗員のストレスと関連する心拍変動および皮膚電気活動に基づく人間中心の路面評価について検討したものです。
 その成果として、人の生理反応に対応したストレスが生じる局部変状の程度を明らかにし、合理的な変状評価につながる路面データの解析手法ならび指標を提案しました。今日、日本の道路管理においてはQOL(Quality of Life)主流化に対する時代の要請が高まっており、本研究成果は、人間中心設計の考え方に基づく道路交通の発展に寄与するものとして、その将来性が認められての受賞となりました。


[発表題目]

稲木万玲(北見工業大学大学院),富山和也(北見工業大学工学部),伊藤将光(北見工業大学大学院),佐藤正和(東日本高速道路株式会社):車両乗員の生理反応に基づくストレス要因を考慮した路面変状評価,土木学会第28回舗装工学講演会,北海道札幌市,20239月.

[参考サイト]

講演発表の様子 表彰式の様子
賞状

[企画総務課 2023/10/10 更新]

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