北見工業大学

大学概要

教員の紹介

亀田 貴雄
KAMEDA Takao
環境防災工学コース / 教授
社会環境系

研究者情報

  • 学位

    博士(理学)

  • 担当授業科目

    オホーツク地域と環境,環境防災工学概論,社会インフラ工学概論,物理I,物理II,環境防災総合工学I,環境防災総合工学II,気象学,雪氷学,オホーツク未来デザイン総合工学I,オホーツク未来デザイン総合工学II,社会インフラキャリアデザイン総合演習,物理実験,地域マネジメント工学概論,地域未来デザイン工学入門,地球環境工学入門,工学系技術者概論

  • 専門分野

    雪氷学

  • 研究テーマ

    寒冷地域における雪と氷の研究,極域および高山域の氷河および氷床の研究,カーリングのストーンが曲がるメカニズムの解明

  • 研究内容キーワード

    雪氷,南極氷床,氷河,極地,寒冷地の気象,カーリングの科学

  • 所属学会

    日本雪氷学会,国際雪氷学会,日本気象学会,国際地球物理学連合,日本物理教育学会

研究室の概要

雪氷科学研究室では、雪、氷、気象、カーリングに関連した研究を実施しています。特に、南極氷床での降雪イベントの解明、北海道の気象の長期変化、雪結晶、カーリングのストーンが曲がるメカニズムの解明など、「雪、氷、気象、カーリング」に関する研究を観測およびデータ解析の手法で幅広く進めています。

研究室の研究テーマ

  • 南極氷床での降雪イベントの解明

    南極氷床は地球上の淡水の60%以上を占める巨大な氷床です。日本は1957年以来、昭和基地、みずほ基地、あすか基地、ドームふじ基地を開設し、種々の観測を実施してきました。亀田は第36次(1995-96)および第44次南極地域観測隊(2003-04)に参加し、沿岸から1000km、標高3810mに位置するドームふじ基地で2回の越冬観測に従事しました。このテーマではドームふじ基地での降雪イベントの原因を人工衛星画像、気象再解析データを用いて解明します。

  • 北海道の気象の長期変化

    北海道では1872年に函館で気象観測が実施されて以来、多くの地点で気象観測が実施されています。このような長期の気象データは、1)日本を含む地域全体の気温変化である地球温暖化、2)都市からの排熱の影響を受けた都市化の影響、3)測定方法の変遷、4)観測地点の変更、の影響を受けています。このテーマでは上記の1)~4)の影響をそれぞれ明らかにすることを目的にして研究を進めています。

  • 雪結晶の研究

    雪結晶は六方対称の美しい形をしているため、古来より多くの方の関心を集めてきました。我々の研究室では低温室に設置した人工雪生成装置を用いて、人工的に雪結晶を生成し、生成温度・湿度と雪結晶の形状、雪結晶の生成速度と温度との関係などを調べています。特に、−25℃よりも低温領域での成長に着目して実験を実施しています。人工雪結晶は1935年に中谷宇吉郎先生が世界で初めて生成し、その意義を「雪は天から送られた手紙」と書きました。本研究はこれを解読するための基礎研究として位置づけることができます。

  • カーリングのストーンの曲がるメカニズムの解明

    カーリング場の氷面を滑るストーンは選手がストーンを投げる時に時計回りに回転させると、進むにつれてゆっくりと右に曲がります。反時計回りに回転させるとゆっくりと左に曲がります。この曲がるメカニズムは過去100年間にわたって種々の角度から調べられていますが、いまだにその理由は明確にはわかっていません。この研究テーマでは、ストーンに種々の計測器を取り付けてその挙動を詳細に調べることで、カーリングのストーンが曲がるメカニズムの解明を目指します。