教員の紹介
研究者情報
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学位
博士(工学)(筑波大学)
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担当授業科目
プログラミング入門,情報デザイン・コミュニケーション総合工学I,情報デザイン・コミュニケーション総合工学II,情報デザイン・コミュニケーション実験I,信号処理基礎,地域未来デザイン工学入門
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専門分野
光学、計算電磁気学
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研究テーマ
ホログラムによる人工知能システムの開発,計算機合成ホログラムの設計,逆散乱解析手法の開発,高効率電磁界解析手法の開発
研究室の概要
光や電波の性質を利用した、さまざまな新技術の開発を行っています。無線通信の電波や光通信の信号はもちろんのこと、身の回りの物体から反射してくる光にも、大量の情報が暗号のように隠されています。その情報を取り出したり、逆に情報を埋め込んだりできれば、新しい情報技術が生まれてくるかもしれません。例えば、微細加工を目標とするモノづくりの研究、光で物体の形状を測る計測の研究、光波を利用した人工知能を開発する研究、光や電波の散乱現象を解析する物理の研究、問題を効率よく解く方法を考える数学分野の研究、使いやすいプログラミング言語を作る研究など、基礎から応用までを対象にしています。難しい数学と物理を使った研究というより、自由にアイディアを出しながら、発想を現実の形にしていく研究です。研究発表や発明(特許出願)なども積極的に行っています。また、ゼミなどの一部の活動は、波動エレクトロニクス研究室と合同で実施します。
研究室の研究テーマ
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光波とコンピュータのハイブリッド人工知能
機械による物体の認識は、車の自動運転や工業製品のチェックなど、様々な分野になくてはならないものになりつつあります。しかし、物体をカメラで撮った時点で立体の情報が失われ、正確な認識結果が得られないなどの問題が生じます。この研究では、物体からの反射光をホログラムの通すことで光のまま情報を抽出・処理し、立体を誤りなく認識できるシステムの開発を行っています。
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究極の微細光学像を投影するホログラム
ホログラムは通常の写真と異なり、完全な立体像を投影できます。世界中で、より鮮明な、より大きな像の投影を目指して研究が行われていますが、本研究室では、極限まで小さな像の投影を目指しています。ひし形や多角形などの幾何学パターンを基盤としてホログラムをコンピュータで設計します。このホログラムを用いて、コンピュータのプロセッサの内部配線など、人の手では加工が困難な構造の加工や造形を目指しています。
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物体の形状を推定する散乱波計測システム
形状不明の物体に光または電波を照射し、計測した散乱波のデータから形状を復元します。通常の顕微鏡では見ることのできない微細な物体や断面構造を知ることができ、工業部品の検査、建築材料の欠陥検出、凍結路面の状態検出などへの応用を目指します。コンピュータによるシミュレーションが中心の研究で、散乱波を効率よくシミュレーションするための計算方法やプログラミング言語の開発も行っています。