教員の紹介
研究者情報
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学位
博士(理学)
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担当授業科目
環境防災総合工学I,環境防災総合工学II,環境防災工学実験II,オホーツク未来デザイン総合工学I,オホーツク未来デザイン総合工学II,インフラGIS演習,環境防災GIS演習,災害地形分析学
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専門分野
地形学、地すべり、永久凍土
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研究テーマ
地すべり観測,永久凍土帯の地形・斜面変動,ドローンによる地形計測技術
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研究内容キーワード
地すべり,地形,永久凍土,北極,ドローン,物理探査
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所属学会
日本地すべり学会,日本地理学会,日本地形学連合,日本雪氷学会,地盤工学会,International Permafrost Association,European Geoscience Union,北海道地すべり学会,北海道応用地質研究会
研究室の概要
地盤凍結・緑化工学研究室(旧・寒地岩盤工学研究室)では、寒冷気候が岩石・岩盤・建設材料に及ぼす様々な影響について、明らかにする研究を行っています。
専門は岩盤工学ですが、岩石だけにこだわっているわけでなく、土の凍上現象や斜面の凍上被害、建設材料の凍害といった、様々な分野の凍結に関する問題を研究課題として扱っています。最近では、植物根系の地盤補強効果について明らかにする研究もスタートさせました。
具体的には、寒冷地で発生する凍上現象や凍害現象のメカニズムを、要素試験や模型実験、最先端のX線CTスキャンなどで解明する研究を行っています。また、企業が直面している様々な問題の解決策を、屋外実験で探る研究も行っています。
凍上・凍結は古くから知られている現象ですが、まだまだ明らかにされていないこともたくさんあります。そのようなまだ明らかにされていない事柄を、自分たちで工夫して実験することで、解明することにチャレンジしています。
研究室の研究テーマ
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土、岩石の凍上メカニズムの解明
北海道のような積雪寒冷地では、土の中にアイスレンズと呼ばれるレンズ状の氷の塊が形成され地面が持ち上げられる凍上現象が発生します。近年では、このような凍上現象が、土だけでなく、岩石でも発生することが明らかになってきました。地盤凍結・緑化工学研究室(旧・寒地岩盤工学研究室)では、土および岩石の凍上メカニズムを解明することに取り組んでいます。また、どのような土や岩石が凍上しやすいのか、物理的な性質等から、簡単に判定する方法を確立することにも取り組んでいます。
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植物根系の地盤補強効果の解明
近年、日本ではゲリラ豪雨や台風に伴う集中豪雨が多発しており、大規模な水害の発生頻度が高くなっています。植物の根系で表層地盤を補強する植生工には、表層崩壊の抑制効果や雨水による侵食防止効果が期待できます。さらに、自然環境や景観を保全することもできます。現在、地盤凍結・緑化工学研究室(旧・寒地岩盤工学研究室)では、X線CTスキャンや各種の要素試験を駆使して、植物根系の地盤補強効果や侵食防止効果を解明することに取り組んでいます。
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北極圏永久凍土地域における土砂災害リスク評価
気候変動が急速に進む北極圏では、豪雨や凍土融解に伴う斜面崩壊、氷河退氷後の急崖斜面の不安定化による地すべりが発生し、沿岸集落で土砂災害の危険性が高まっています。地盤凍結・緑化工学研究室では、北極圏の地域住民の安全性向上に資するため、人工衛星やドローンによるリモートセンシングで不安定斜面の抽出や危険度評価を行っています。また、不安定斜面を対象に地形・地質踏査や物理探査を実施し、斜面変動メカニズムの解明に取り組んでいます。