北見工業大学

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交通工学研究室の真田拓磨さんが第35回日本道路会議において奨励賞(口頭発表・論文)を受賞

 11月1日(水)~2日(木)、都市センターホテル(東京都)で開催された、公益社団法人 日本道路協会「第35回日本道路会議」において、交通工学研究室に所属する真田拓磨さん(地域未来デザイン工学科4年、指導教員:富山和也准教授)が、奨励賞(口頭発表・論文)を受賞しました。この賞は、本会議において、論文内容に独自性、将来性があり、発表資料や説明に創意工夫が見られるなど、発表者の今後の取組の発展が期待できると認められる論文で、年齢が会議開催年の12月31日時点で満35歳以下の発表者に贈られるものです。

 真田さんは、大林道路株式会社ならびに北見工業大学都市・交通計画研究室(主宰:社会環境系 髙橋 清 教授)と共同で実施している研究成果について「自転車の幼児用座席を考慮した路面評価に関する基礎的検討」と題し、発表を行いました。

 近年、安全で快適な自転車利用環境の整備が全国的に推進される中、子育て世代である30代の4人に1人が電動アシスト自転車を保有し、そのうち半数以上が子供の送迎に利用されているとの調査結果も報告されています*。しかしながら、走行路面が自転車走行時の幼児用座席に及ぼす影響については明らかになっておりません。

 本研究で真田さんは、幼児用座席を取り付けた自転車の走行試験結果から、幼児への揺さぶり行為により発生する危険性を参考に、幼児着座位置に加わる振動と路面の関係を分析しました。
 その結果、幼児への危険性が懸念される振動と路面の関係を把握するとともに、北見工業大学主導で開発した自転車走行路面の平たん性指標であるBRI(Bicycle Ride Index)の水準を明らかにしました。本研究成果は、近年需要の高まる自転車走行環境の整備において、同乗幼児も含めた全ての利用者が安全かつ快適に移動できる路面の維持管理に寄与するものと期待できます。

 なお、本研究の一部は、JSPS科研費23K04056および21K04298の助成を受けて実施したものです。

*~自転車利用を対象とした、電動アシスト付自転車に関する調査~,最終アクセス2023.6


[論文題目]

真田拓磨1,富山和也2,髙橋 清2,西海隼人3,橘 奎伍3,森石一志4,山口雄希4:自転車の幼児用座席を考慮した路面評価に関する基礎的検討,第35回日本道路会議,論文番号3108,2023年11月.

  1. 1北見工業大学 工学部 地域未来デザイン工学科 社会インフラ工学コース
  2. 2北見工業大学 工学部 社会環境系
  3. 3北見工業大学大学院 工学研究科 博士前期課程 社会環境工学プログラム
  4. 4大林道路株式会社
[参考サイト]

会議での質疑応答の様子
受賞を喜ぶ真田さん 賞状

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